それでは最後にファッションについて少々。
実際にフリー・コンサートなどに集まっていたヒッピー達が好んで着ていたのは
アーリーヴィクトリアン調の古着だったようです。
でも私が個人的に注目したいのが、
本場サンフランシスコのヒッピーファッションでは無く、
同じ頃ロンドンにて活気づいていたヒッピー・ムーブメント、
つまりサイケに進化したスウィンギング・ファッションです。
ファッションの中心地域がケンジントンからキングスロードに移り、
クリエイティブな雰囲気に包まれていた70年代のロンドン。
60年代のカーナビーストリートに充満していたゲイっぽい雰囲気は薄れ、
ピル解禁と共に女性が生き方を自由に表現できる時代がやってきたというわけです。
人気だったお店として『グラニー・テイクス・ア・トリップ』があります。
「おばあちゃんが旅に出る」という不思議な名まえを持つこのお店は,
紫を基調とした薄暗いお店で、当時のエッセンスが全て詰まっていたそう!
ちなみにTレックスのミッキー・フィンはバンドが売れるまで、
このブティックの店員だったらしいです。
そして人気だったブランドは
【オジー・クラーク】
流れるようなロングスカートを登場させ
モード界に新風を巻き起こしました。
マリアンヌ・フェイスフル、ミック・ジャガーが着ていた
フリフリのお洋服は彼がデザインしたものです。
【ザンドラ・ローズ】
カラフルで斬新なプリント柄は有名です。
テキスタイルにこだわっていたという彼女は
自身もピンクの髪と
エキセントリックなファッションという派手さ!
フレディ・マーキュリーの衣装を手掛けたことも。
【ビバ】
イラストレーターだったバーバラ・フラニクが
メールオーダーから立ち上げたブランド。
他のブランドとは一線を画したデザインと
値段の安さで若い女の子に大人気!
オノ・ヨーコ、ツイギーなどもビバのファンだったそう。 |
オジー・クラーク |
|
|
ザンドラ・ローズの作品 |
|
|
ビバの店内とポスター |
|
ちなみにマリー・クワントがキングスロードに最初にお店を出したことにより、
ビバやグラニー・テイクス・ア・トリップが加わったといいます。
やっぱりマリー・クワントはスゴイですよね!
全てにおいて前向きで未来に夢と希望を持っていたヒッピー達。
この後、 『NO,FUTURE』が合言葉のパンクの時代が来るだなんて
誰が予想できたでしょう。
時代の流れってわからないもんですよね。
オンライン版『Glory 60's-70's』はいかがでしたか?
「おもしろかった〜!」という方はゼヒ、メールマガジンを購読してね*
|