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●SKINS●

スキンズといえば坊主頭(スキン・ヘッズ)に
右翼的な思想を持った若者達という
イメージが定着しています。
ちょっぴり暴力的でファシストのような精神の持ち主。
でも本当はピュアな一面を持った
彼らのアレコレをお送りいたします。

スキンズ(スキン・ヘッズ)とは
もともとモッズをルーツとしています。
モッズは服とレコードにお金をつぎこみ、
消費文明の申し子といった風でした。
そんなカルチャーについていけなかった若者達が
スキンズになったといえるでしょう。

労働者階級であったスキンズ
(モッズも含めて)は
モッズがその階級を
ボヤケさそうとするのに対し、
その階級を強調する格好で
主張し始めます。
集団で地下道を歩き、
休日はフットボール
(イギリスでいうサッカー)観戦。
あまりに激しい応援合戦は
危険極まりない行為をおこすことも。
(この行為をする集団が
現在のフーリガンの元祖と
言われています)


意外と健康的な(?)スキンズですが、彼らはどんなファッションだったんでしょうか。
では服装について少々。
【アウター】

・ドンキー・ジャケット
Pコートのシングル版のようなコート。
肩に皮のパッチワークがついてます。

・シープスキンのコート
別名ムートンの襟もとが毛皮になった膝丈のモノ。

・デニム・ジャケット
通称Gジャン。
リーバイスやマック、ラングラーのものが好まれた。
素材はコーデュロイ、スエードなども。

・ハリントン・ジャケット
別名スイングトップ。
リーバイスやフレッドペリーが好まれた。
裏地はチェックが良し。

ここで興味深いのは
一般にスキンズの定番と思われている
MA−1(軍使用のカーキ色のジャンパー)が、
実はそうじゃないということです。
MA−1は70年代後期に流行したパンクと共にハヤり、
どちらかといえばパンクよりのファッションと言えます。

【トップス】

・ ボタンダウン
ベン・シャーマンが主流。
パステルカラーとチェックが人気だった。

・ ポロシャツ
フレッド・ペリーのもの。

・ セーター
Vネックが主流。丸襟、ベストも人気があった。

ちなみにロンズデイルのTシャツは
80年代からハヤりました。
どちらかといえばパンクなアイテム。
(ポール・ウェラーが流行らせたという説も)

【パンツ】

・Gパン
リーバイス、ラングラー、リーが人気。
ストレートの赤耳で裾を1cmほど折り返していた。

・リーバイス・スタ・プレスト
かのこ編みのようなしっかりとした素材で
リーバイス社が生産したスラックス。
70年代より流行。

MODS
: モダーンズ
ROCKERS
:ロッカーズ
SKINS
: スキンズ
Hippie
:ヒッピー
Modern Girls fashion
:60'S女の子ファッション
Here Come The Cuty Girls
:60'S有名女性達
Japanese Modern Girls
:昭和の有名女性達
Dancing Step of 60'S-70'S
:クラブシーン
: ダンステップ
Gainsbourg & Birkin
:セルジュ・ゲンズブール
:ジェーン・バーキン
THE BEATLES
:ザ・ビートルズ
THE WHO
:ザ・フー
SMALL FACES
:スモ−ル・フェイセス
Modern's BEAT
:60'Sポップミュージック

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【シューズ】


・編上げブーツ
ドクター・マーチンの8ホールが人気。
色は黒、茶色、チェリーレッドなど。

・モンキーブーツ
ドクター・マーチンのもの。編上げに比べて短靴に近い。
女の子がよく履いていた。

・ローファー
70年代に入ってから増えたアイテム。
シンプルなものからウィングチップのものまで様々。

【 アクセサリー】


・ポークパイ・ハット
ジャマイカ人の影響で流行。

・サスペンダー
細身のシンプルなもの。ボーダーものも流行した。

【ヘアー】
基本的にスキン・ヘッド。かなり短めのスタイルも。
女の子は上部を1〜2cmにカットし、
モミアゲと後ろ髪を長くしていた。
(ヤンキーの子供みたいなかんじ?)

以上がスキンズのファッションです。
ちなみに男子と女子の服装はほとんど同じで、髪型が少し異なっているぐらいです。


では次にスキンズが聴いていた音楽について少々。

上記にも書いたように、彼らの休日はフットボール観戦をしていたため、
クラブで一夜を過ごすことはほとんど無かったようです。

しかし、ムーブメントに音楽はつきもの。
彼らが主に聴いていたのはロックステディや、
アーリーレゲエ(イギリスではスキンヘッド・レゲエと呼ばれてます)、
60年代後期のモータウン・ソウル(ノーザン・ソウル)です。

そして意外とスキンズのバンドは少ないんですが
スレイド』がスキンズの格好をしてロックをしていましたね。
さらにパンクとしての『シャム 69』。
彼らはスキンズの復活に一枚かんだ存在として有名です。
そして79〜80年の『スペシャルズ』を代表とする2トーン。
彼らのやった音楽はまさしく初期スキンズが憧れていたもの。私もこの辺は好きです。



最後に・・・、
日本でいう義理と人情を大事にしていたスキン・ヘッズ。
現在ではネオナチとも呼ばれていますが、
当時のそれはもっとピュアな精神だったような気がしてならない私です。
日本の街中でもスキンズの格好をした若者って少なくなりましたよね。
ちょっぴり寂しい私なのでした。


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